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正月にも親に会えない 留守児童の悲哀

2014年01月31日

【新唐人2014年01月31日ニュース】旧暦新年は一家団らんを迎える時ですが、両親と会えない子どもたちが大勢います。農村に残された「留守児童」たちです。中国の中部、西部地区では、両親が出稼ぎ労働に出ているため、留守児童となっている子どもたちが数千万人に上り、中国社会の深刻な社会問題となっています。

 

「パパ 会いたい」

 

「泣かないで」

 

新年を迎えても、多くの出稼ぎ労働者は故郷に帰ることができません。多くの出稼ぎ労働者を送り出している四川省、河南省、安徽省などでは、数千万人の留守児童たちが両親の愛を知らずに過ごしています。

 

「ママの名前は?」

「知らない」

 

「いつになったら帰ってくるの?ママに会いたい?」

「うん。他の子のパパママは皆帰って来たのに」

 

当局のデータによると、中国の留守児童数はここ10年で急増しています。2000年の2千万人から、2012年には6千万を超え、5人に1人が留守児童だそうです。

 

評論家 文昭さん

「大量の留守児童を生み出した原因は都市と農村の巨大格差です。就業チャンスが大都市に集中しているため、大量の労働者が大都市に行くしかないのです」

 

中国当局は今、都市化を大々的に薦めていています。しかし、都市部の就業市場の拡大、社会福祉などの基本的な保障がついていかなければ、留守児童の悲劇はずっと続くしかないとアナリストは考えます。

 

評論家 文昭さん

「子どもが親と一緒に都市に行く場合、教育問題に直面します。しかし 中国の中小学教育は地方財政からまかなわれています。地方政府は負担しようとしないので、様々な方法でこの荷物を払いのけようとします。中国の基本的な社会構造、社会福祉構造、財政構造、中国社会の全体的構造性の問題が留守児童問題を造り出しています」

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/01/29/atext1053034.html (中国語)

(翻訳/坂本 ナレーター/水田 映像編集/工)

 

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